tanQブックス


20世紀、科学と技術の進歩によって、急激に発展してきた私たちの世界は、ここにきて少々行き詰まりを感じているようです。私たちの多くは、いまの閉塞した社会状況のなか、何か特別に新しい発見もなく、おもしろいこともないと、なかば諦念に支配されながら生きているようにも思います。地球温暖化、エネルギー枯渇、金融破綻、貧困、そして震災、自らがつくりあげてきた世界から生じた新たなる不安を抱えながら生きてゆかばならないのが21世紀です。しかし、一方では、これからをどう生きていくべきか、また生きていく上でどのような価値観をもつべきかといった選択を迫られているようにも思います。
tanQブックス」シリーズは、一面的なものの見方を押し付けるものでも、教条的に価値観を押し付けるものでもありません。よりよい選択をするための「知識」の共有とともに、人それぞれが、自分の中にある「探究心」を呼び起こすためのきっかけとなるような、そんな読み物をお届けできればと考えています。
(※2011年秋口から中高生から読める、ジュニア版tanQブックスの刊行も予定しています)